教員(自発官)2020年入社
柿沼 みどりさん
中途

その子のペースで歩むための個別支援計画を
放課後等デイサービスかぶとむしクラブでのお仕事の内容を教えてください。
放課後デイサービス「かぶとむしクラブ籠上」の児童発達支援管理責任者(自発管)兼クラブ長として勤務しています。
主な仕事は学校への子どもたちの送迎のほか、子どもたち一人ひとりの特性や発達段階に合わせた「支援計画」の作成と運用です。支援計画は、半年ごとに全員分を立て直します。
職員全員で「この子にはどんな支援が合うだろう」「次にどんな目標を設定すればいい?」とアセスメントを重ね、完成した計画は保護者との面談で共有。ご家庭とも連携しながら、その子に合った支援計画を実行していきます。
児童発達支援は、関係する方々全員での連携プレー。「その子のペースでできることを増やす」ために知識と経験を持ち寄ることが大切ですね。
職場の環境を教えてください。
かぶとむしクラブには現在20〜30名ほどの子どもたちが在籍しており、スタッフは8名ほどです。子どもたちの特性に合わせて、日々の行動を柔軟に設計して支援に役立てます。
「勉強中心の日」「運動を多めにする日」「グループ活動を取り入れる日」など、子どもが安心して成長できる環境づくりを意識しています。
子どもたちの性格は本当にさまざま。そうした一人ひとりの変化に気づき、支援を工夫することが、現場の面白さでもあり、やりがいです。
「宿題なんかやりたくない!」と机に伏せてしまうこともありますが、隣で励ましながらわからない問題を一緒に考え、少しずつ取り組むうちに、「最後までできた!」と達成感を感じてもらった瞬間が嬉しいですね。

子どもたちと向き合う時間をもらえる環境
児童発達支援の業界を目指した理由を教えてください。
前職では学校現場で、特別支援学級の支援員(教員補佐)に従事していました。もともと子どもと関わる仕事がしたいという気持ちが強く、教育現場で一人ひとりに向き合う中で、発達に課題を抱える子どもたちのサポートにやりがいを感じていました。
ただ、学校では集団の中で動くため、どうしても一人の子どもに深く関わる時間は限られます。授業の流れの中で困っている子どもたちに「もっと長い目で、寄り添えたら」と考えていました。
その思いが次第に強くなり、個別支援の環境を探す中で出会ったのが「放課後等デイサービス かぶとむしクラブ」でした。
かぶとむしクラブに入社した理由を教えてください。
この職場に惹かれた理由は、長期的な支援ができる環境と、多職種が連携する体制です。学校のように年度ごとに関係が切れるのではなく、必要があれば、1年生から高校生まで継続して関われる。
「昨日できなかったことが、今日できた」「去年よりも落ち着いて待てるようになった」
そんな小さな変化を積み重ねて見守っていけることに、大きな魅力を感じました。
また、かぶとむしクラブには保育士・作業療法士・心理士など、さまざまな専門職が在籍しています。自分のような教員の視点からは見えていなかったことを、他の専門職の方から学べる。逆に、自分の教員としての経験が、勉強のサポートや保護者対応の場面で役立つこともあります。「チームで子どもを支える」という支援体制に、自分も加わってみたいと思いました。

「できた!」に立ち会えることが一番の喜び
仕事の中で印象に残ったことを教えてください。
印象に残っているのは、「順番を待てるようになった子」のエピソードです。
あるお子さんは、以前まで「自分が先にやりたい」という気持ちが強く、順番を守ることがとても苦手でした。
ですが、クリスマス会でドーナツを配る場面があり、番号札を使って順番に呼ぶ形にしたところ、その子が自分の番号をじっと待って、順番通りに取りに来たんです。
その姿を見て、思わず胸が熱くなりました。
「できるようになったね!」と声をかけたときの表情は、今でも忘れられません。
当たり前のように見える行動の中にも、子どもたちにとっては一歩一歩、挑戦しているんですよね。その小さな変化に気づけることが、この仕事の何よりの喜びです。
これから目指すことを教えてください。
現場では、子どもの支援だけでなく、保護者の方が抱える悩みに向き合うことも多くあります。
「子どもを愛しているのに、つい怒ってしまう」「どう接していいかわからない」「自分がおかしいのかもしれない」。そうした言葉を聞くたびに、親御さんの苦しさに寄り添いたいという気持ちが強くなります。中には「もう自分が壊れてしまいそう」と涙を流される方もいます。
そんなときは、「私も同じですよ」「誰だって悩みます」と共感をお伝えするだけでも、少しだけ心が軽くなることがあります。この仕事は、子どもと同じくらい、親御さんの支援にも力を注ぐ必要があると感じています。

あなたへのメッセージ
学校の先生として子どもに関わってきた方にとって、かぶとむしクラブは「これまでの経験をまるごと活かせる場所」だと思います。
教育の知識や授業づくりの経験は、学習支援の現場でそのまま役に立ちますし、心理士さんや作業療法士さんなど、異なる専門分野の方々から学ぶこともでき、視野がどんどん広がります。
そして何より、この仕事の魅力は、子どもたちの「できた!」に立ち会えること。昨日まで難しかったことが、今日できるようになる。子どもと、親御さんと、周囲のスタッフと一緒に喜び合うことができます。「この仕事を選んでよかった」と心から感じます。
一緒に悩んで、一緒に笑って、子どもたちと成長できる仲間が増えていくことを楽しみにしています。
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